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July 08, 2008

過去の傷

今日の患者さん。50台半ばのエネルギッシュな女性、主訴は、右ひざの痛みである。

スポーツで無理なフォームをした時に、特に症状が出るということだ。最近、特にやっているスポーツはナギナタとのことだが、昔からスポーツは、色々と続けておられるようだ。

Knee2.jpg

調べてみると、右ひざの外側に圧痛点(圧した時に痛みを感じる点)が多々認められる。外側副側靭帯(がいそくふくそくじんたい)や腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)の辺りである。ご本人も、「そこです。そこです。」と、主訴の箇所と圧痛点が重なっていることを認識した反応を示された。

更に、右ひざ以外に、右の足首を調べてみると、かなりの回数の捻挫を繰り返したかと思わせるくらいの状態が触診から感じられた。捻挫を過去に何度かしたことは、ご本人も承知しているが、それに関して特別、治療らしきことは殆どしてなかったという。実際の所、右足首の圧痛は、主訴である右ひざよりも酷いので、そのことにご本人は驚いていた。また、腰と臀部の筋肉がかなり硬直しているのが認められた。

さて治療方針だが、ひざよりも、足首と腰、臀部の治療を先に重点を置く必要があると思われる。特に、足首の靭帯の部分は、少し時間がかかるであろう。傷ついた組織がかなり硬化している様だ。靭帯は、筋肉と比べて、直接の血液の供給がないので、筋肉よりも、正常に戻るのに時間が掛かる。しかし、足首の辺りを安定させないと、かばった体勢、姿勢をとりやすくなり、他の部位に異常な負担をかけ易くなる上に、こけたりもし易くなる。今回のケースは、過去の傷が他の部位に少しづつ影響を及ぼしてしまった結果であろう。

この様に、主訴の部位の問題を取り除くには、それに関連する部位をメインに治療を行うべき時もある。痛みの箇所だけではなくて、体全体のバランスをとることを考えなくてはならないのだ。

Posted by DrFujinaka at July 8, 2008 11:01 PM

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